作りたいものに妥協しないために、会社を興してまで完成させた作品です。うれろー、うれろー。

2015年12月31日

2015年の総括

※ 本サイトに掲載したものと同じ内容です。

全ての国産PCのエミュレータを開発しようと始めたこの活動も、今年で12年目となりました。
unofficial nesterの開発から数えると、丸15年はエミュレータの開発に関わっていることになります。
来年には40歳になるのですが、これまでの人生の内、もうかなりの割合になってきました。
今後もライフワークとして続けていけるといいですね。

上の娘が幼稚園に通い始めました。
お絵かきが大好きなのですが、ぐちゃぐちゃ〜、から、写実主義の萌芽が見られるようになったと思うと、
急速に抽象化、キャラクター化が進んで行って、1年間の絵の変遷を見てると、とても面白いです。
下の娘も1歳になって、随分と自己主張が強くなってきました。
ものすごい健啖家で、驚くこともしばしばです。

今年は新ネタとして、SMC-777, JR-100, BASIC Master Jr, MZ-3500, EX-80をリリースしました。
MZ-3500は、7年以上も開発中のままだったのですが、ようやくリリースに漕ぎ着けることができました。
MZ-40KはOh!石さんがシミュレータを公開されていますので、後はMZ-6550だけですね。
それ以外は小ネタばかりですが、いい息抜きにもなって、実装していて楽しかったです。
各デバイスの再現性向上の役にも立ちますので、今後も時々この手の小ネタをやってみたいと思います。

今年の技術的なトピックは、FDC周りの改良でしょうか。

MB8877/uPD765Aでは、タイミングの精度向上、物理フォーマットコマンドの対応を図りました。
Z80SIOのタイミングの精度向上とあわせて、MZ-2500の勝手移植のソーサリアンや、
イース3のユーザディスク作成モードが正常動作するようになりました。
ともに、MB8877のIRQ/DRQが立つタイミングにあわせて、その合間にFM音源を叩くことで、
BGMを鳴らしながらのディスクアクセスを、DMAなしで実現しています。
これをサポートするために、MB8877やZ80SIOのタイミングの精度向上には随分と苦労しました。

また、東芝の最初期のFDCであるT3444Mを実装して、MZ-80Kのフロッピードライブ対応をしました。
T3444Mのエミュレーションは、もしかしたら、この界隈では初かもしれません。

また、プリンターのサポートも、技術的には大きなトピックです。
プリンターの仮想マシン部と、ビットマップやフォントの操作などの環境依存部の分離に腐心しました。
現状はSHARP MZ-1P17のみですが、2016年にはNEC PC-PR201のサポートもしたいと思います。

今年も多くの方にご協力いただきました。

MB8877/uPD765A/Z80SIOの再現性向上については、X1センターの佐藤様にお世話になりました。
T3444Mの実装と、MZ-80Kのフロッピードライブ対応については、Oh!石様、Enri様にお世話になりました。

えむけい様、Jason Hood様、sava様には、MS-DOS Playerの修正パッチをご提供いただきました。
V-TEXT対応、DOSエクステンダー対応など、別物といっていい程に実用性を向上することができました。

PI.様は、拙作のePC-8801MAベースで、XM8を公開されました。
XM8での修正を、私の方にも取り込ませていただき、PC-8801の再現性を向上することができました。
PI.様は私にとってお師匠様でして、私のソースを使っていただけたのは大変光栄です。

Artane.様には、FM-7/77/AVのドライバをご提供いただきました。
また、Artane.様とのコードの統合を進める過程で、VM, EMUクラスとOS/環境依存の処理の分離、
VC++以外の開発環境の対応など、共通部分の改良を大幅に進めることができました。
この点も、技術的に大きなトピックですね。

不具合報告、ご要望を頂いた方々もあわせ、お世話になりました皆様方に厚くお礼申し上げます。

日頃、多くの方にお世話になっているご恩返しという訳ではありませんが、ご要望に応えられるよう
今年は色々頑張ってみました。
MZ-80Kのフロッピードライブ、グリーンモニタ、PCG、ソフトウェアキーボード対応、
MZ-1500の縦画面対応、MZ-2500の勝手移植のソーサリアン、イース3の対応、
SMC-777, EX-80の実装、PC-9801シリーズの14音源対応など、結構な成果になったかと思います。
今後も、出来るだけ対応していきたいと思いますので、ご要望のある方は是非お知らせください。

本業もプライベートも多忙な一年でしたが、こうして振り返ってみると、機種数的にも技術的にも、
非常に実りの多い1年になりました。

2016年ですが、本業の方が、今年に比べても、より多忙になる見込みです。
どこまで作業を進められるか不安ですが、今度こそ、FM-16β, B-16, N5200, J-3100などの積みネタを
消化していきたいと思います。
目先の作業としては、Artane.様とのソースの統合作業、MZ-1P17のMZ/X1シリーズへの横展開、
PC-PR201のサポートを予定しています。
今年で機種数も80機種を超えましたので、100機種を目指して、小ネタもぼちぼち進めたいですね。

来年も頑張りますので、また一年お付き合いいただけましたら幸いです。
posted by 武田 at 15:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
LEVEL-3関連を実装する予定があるのならば、MB-S1も一緒に進行して欲しいかな。

要望だけではなんですので、小ネタを一つ書いておきます。

MB-S1のCPUは68B09Eですが。

Poke&hFFEB,1とするとクロックが1Mhzに下がります。

Poke&hFFEB,2とするとクロックが2Mhzに戻ります。

このテクニックはMB-S1のLEVEL3モードでも使えて。

僕はS1の実機でLEVEL3モードでソフトを動かすとき倍速で遊んでたりしていました。

ダラダラと下らない事を書いてしまいましたが、今年も益々のご活躍をお祈りしております。
Posted by kazzoon at 2016年01月04日 06:40
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